「え、君まだちゃんと伝えてないの?」 ヒュトロダエウスのベッドの上、ヒュトロダエウスの下、体の真ん中をいささか凶暴な熱い杭で貫かれながら、ヒュトロダエウスの素敵な素敵な宝物は普段通りの声色で現状を報告して来た。 「っん…
【エメ光【エメ光】声を漏らさず さよならは言わないで【記憶の彼方/欠片の記憶】
※注意※ 記憶の欠片/彼方の記憶 最終話です。 今回のお話はかなり強めの捏造が入っております。 途中で無理だな、と思ったらどうぞブラウザバックして次元の狭間へ記憶を消去してください。 また、現実の性交渉においては…
【エメ光】思いを抱いて【記憶の彼方/欠片の記憶】
アム・アレーンの大罪喰い討伐に、普段ならなんだかんだと理由をつけて付いてくるエメトセルクが一度も姿を表さなかった。 視界の届く範囲にいるとつい目で追ってしまう私としては目的に集中できて有り難かったが…それほどまでに彼…
FFXIV ログ6
―――――――――― 2019.11.04.初出
【光公】求めず与えず受容する【手触り4】
英雄は伸ばす腕を持たず レイクランドに罪喰いの不可解な襲撃があったその日、水晶公は英雄の自室の前にいた。 クリスタリウムの防備に集中していてタワーから離れられなかった水晶公に、レイクランドの前線で戦ってくれていたか…
【エメ光】花は揺蕩う【記憶の彼方/欠片の記憶】
思えば一体どれほどの時間を1人耐えていたのかと思う。 キタンナの洞窟で告げたように、生き残ったアシエンは3人いたが3人ともが全く同じ思いで事に当たっていたとは思えない。 少なくとも私は……失った同胞を取り戻すという…
【エメ光】見つめる夢幻【記憶の彼方/欠片の記憶】
どうしよう、どうして、どうしよう。 頭の中はずっとぐるぐるしてる。あぁ、考えることをやめたい。 すごく、すごく混乱してるのに、妙に冷えたもう1人の私がそれを見ているような感覚。 こうなると手は動いてても何かを作り上げるこ…
【エメ光】欲の果て
「…相変わらず死に急いでるな」 レイクランドの廃村の倉庫に押し込まれて固い木箱に押し付けられたまま、降りてくる声に顔を上げる。打ちつけられた木枠の隙間から漏れる光がふたつの人影をひとつにする。 「…うん」 背中に感じ…
【エメ光】瞳の向こう側【記憶の彼方/欠片の記憶1】
最初の印象は、「ぼんやりしているな」だった。 平凡、凡庸、朴訥、ありふれて一般的な、凡そ英雄などと呼ばれるにはふさわしくない様相に見えた。 近づいたのは利用する為。もののついでに、どれくらい統合が進んでいるのか確認…
【エメ光】別離の言葉は告げずに【尾を引く箒星9】
仄暗い海底の底から愛を込めて 本当は、誰にも告げず、ひとりで進む予定だった。 少女は心配そうに覗き込むいくつもの顔の前で薄く微笑んだ。仮面をかぶれ。この気持ちを悟られるな。 体は光のエーテルの暴走で常に騒がしいのに…