【エメ光/現パロ】遅く起きた朝は【バーと本と僕と私】

【エメ光/現パロ】遅く起きた朝は【バーと本と僕と私】

   腕の中のぬくもりを逃したくなくて、何度も何度もその身を穿った。燃え上がる快楽は止まるところを知らず、互いに何度も果てた。コンドームがなくなってからは互いに抱き合い性器を擦り合わせて眠った。  泥のような倦…

【エメ光/現パロ】あなたが【バーと本と僕と私】

【エメ光/現パロ】あなたが【バーと本と僕と私】

 今夜、あなたに、抱かれる。  生娘のような感傷だ、と笑いながら差し出すための準備をした。  6日も間が開けばその間に準備の手際も良くなるわけで。後孔に自らの指をほんの少し差し入れて解すことにも慣れてしまった。まだ、これ…

【エメ光/現パロ】踏み出す決意【バーと本と僕と私】

【エメ光/現パロ】踏み出す決意【バーと本と僕と私】

「エメトセルク、集中して」 「してる」 「さっきからずっとスマホチラチラ見てるでしょ」  自宅、書斎、美人担当編集と2人きり。  とだけ書けばラブロマンスの一つでも始まるのかと読者はワクワクするのかもしれないが、残念なが…

【エメ光/現パロ】蕩ける思惑【バーと本と僕と私】

【エメ光/現パロ】蕩ける思惑【バーと本と僕と私】

 なんだかひどく長い夢を見ているような、そんな気持ちになる。  ハーデスは何度も耳元で囁いては僕の言葉を求めて、僕が言えれば褒めるように口付けを落としてくれた。  その手が、唇が、熱くてそこから蕩けてしまいそうだ。  気…

【エメ光/現パロ】揺れた水音【バーと本と僕と私】

【エメ光/現パロ】揺れた水音【バーと本と僕と私】

「…っほんとに、入るんですか…」 「あれだけ煽っておいて…震えるのはやめてくれないか」 「ふ、震えてない、です」  浴室の扉の前、ハーデスに出口を塞がれる形で僕は小さく震えていた。洗面所の大きな鏡には不釣り合いな身長差の…

【エメ光】捕食されるもの【手触り6】

【エメ光】捕食されるもの【手触り6】

 避けていた。あからさまに避けていた。  二人に散々いいようにされてから、二人の顔が見れない。  逃げているってわかってる。迂闊だったのも、煽ったのも、悪いのもオレだ。  それでもオレは逃げるしかない。戦うことでしかここ…

【エメ光公】吠える狼は牙を持たない【手触り5】

【エメ光公】吠える狼は牙を持たない【手触り5】

 されど狼は月に吠える  牙を剥くその月に向かって 「お前は学習能力がないのか」  かけられた声に答える声はない。  英雄のために設えた部屋の真ん中で、闇の手に絡め取られた英雄が喉を唸らせて吠えた。その耳は立ち尾はぶわり…