されど狼は月に吠える 牙を剥くその月に向かって 「お前は学習能力がないのか」 かけられた声に答える声はない。 英雄のために設えた部屋の真ん中で、闇の手に絡め取られた英雄が喉を唸らせて吠えた。その耳は立ち尾はぶわり…
FFXIV ログ6
―――――――――― 2019.11.04.初出
【光公】求めず与えず受容する【手触り4】
英雄は伸ばす腕を持たず レイクランドに罪喰いの不可解な襲撃があったその日、水晶公は英雄の自室の前にいた。 クリスタリウムの防備に集中していてタワーから離れられなかった水晶公に、レイクランドの前線で戦ってくれていたか…
【公光】手触り【手触り2】
「おかえりなさい」 クリスタリウムに戻って早々に部屋で休め! と居住館に押し込められたものの、そう言えばマーケットを覗いておきたいのだったとするりとドアを抜け出して。管理人さんに直ぐに戻るよとだけ声をかけてペンダント居…
FFXIV ログ5
―――――――――― 2019.10.14.初出
FFXIV ログ4
―――――――――― 2019.09.28.初出
FFXIV ログ3
―――――――――― 2019.09.20.初出
【公光】泡沫
やっぱりここでもか、私は息を吐きだしてその集落に背を向けた。 歩いてきた足跡がどこまでも追いかけてきて厭になる。ぎゅっと胸を締め付ける様に掴んで足早に歩を進めた。 知らない、何も知らないんだ。 ++ 「…英雄殿が、…
FFXIV ログ2
―――――――――― 2019.09.11.初出
FFXIV ログ1
―――――――――― 2019.09.01.初出