少女がぼんやりと目を開ける頃、空には星が瞬き夜の虫たちが静かに合唱をしていた。
 ベッドの縁に座ったまま片手で少女の手のひらを弄びながら本を読んでいたエメトセルクは、少女が身じろいだのを感じ視線を本から動かした。ぼんやりとした目線が宙を彷徨っている。
 その頬に優しく触れ、そのまま頭を撫でてやるとうっとりと目を細めて嬉しそうに微笑んだ。
 まだ少女の意識が半分夢の中にいることを確認した彼は、少女と目線が合うように覆い被さり顔を近づける。
 彷徨っていた目線がエメトセルクの金の瞳を捉える。至近距離で交わる視線にまだ夢見心地な少女が手を伸ばしてくる。されるがままに触れさせれば、小さな手が頬を撫で髪に触れる。
 少しずつ視線がしっかりとしてくる。撫でる手がピクリと震え指に髪を絡ませたまま止まる。おどおどと彷徨った視線が恥ずかしげに伏せられる。
「…目覚めたか」
 努めてゆっくりと呟くように確認すれば、小さくコクリと少女がうなづく。そのまま少しずつ顔を近づければ伏せた瞳が逃げる。少しずつ顔を背けられ露わになった耳に不意に唇を落とす。
「ひぁぅっ」
 そのまま息を吹きかけ舌を這わし吸い上げれば、エメトセルクの下で小さな身体がびくびくと震える。その細い喉を震わせるように喘ぎ声にも似た声が上がる。
「…あぁっ、ああぁぁぁっ!!」
 がくがくと震える身体が快楽からなのか恐怖からなのかは分からないが、その言動はエメトセルクの加虐心をひどく満たした。もっともっと貶めたい、少女を自らで満たしてしまいたいと心がざわめく。
 それらを必死に押し殺して、その耳から唇を離す。彼の下でくったりと早い呼吸を繰り返す少女を眺めてまた心がざわめく。
「……ひぅ……?」
 背中に腕を回し体を起こしてやれば、怪訝そうな声とともにくったりとした身体がさしたる抵抗もなく彼の腕に抱かれる。
 先程まで疲労で気絶するように眠っていた体に強制的に刺激を与えたのだ。体の力が入らなくても当然である。
 自らベッドの上に座り込み、少女の体を膝の上に横抱きに乗せその頭を胸で支える。
 シャツ一枚、下着すらつけていない姿は彼がそうさせたとはいえ扇情的でそれだけでエメトセルクの中の雄が顔を覗かせる。
 普段は一つに結んだ髪を解いた姿も新鮮で、ふんわりと香るハーブの香りが鼻腔をくすぐる度に征服感で胸が高鳴る。その髪に指を絡ませ梳いているだけで、少女の身体がびくりと跳ね上がる。
 蓄積した疲労から、与えられる刺激を受け流すだけの余力がなくなり一方的に受け入れるしかない状態、それがまさに今の少女だ。
 ゆっくり髪を梳きながら徐々に少女を上向かせる。突き出した顎が、白い喉が、上下する肩に合わせてゆっくりと動いている。
 その唇に覆いかぶさるようにエメトセルクは自身の唇を重ねる。小さな唇は彼の唇から逃れることができない。舌を這わせ口腔内に侵入する。ゆっくりと舐りあげれば逃げ場のない身体が何度も跳ねる。
 逃げられないよう片手で腰を掴み、もう片手で耳の先をこりこりと弄ぶ。少女の小さな手が縋るようにエメトセルクのシャツを掴んだ。
 一度唇を離す。熱のこもった吐息が少女の喉を震わせる。顔をそらすように彼の胸に顔を埋めて少女はびくりと震えながら呼吸を整えようとしている。
 耳を弄んでいた手をゆっくりと首筋から肩、それから腕に這わせていく。その動きに呼応するように跳ねる身体が愛くるしい。
 シャツを掴んでいた手をそっと彼の大きな手が包み込む。そのままシャツから引き剥がして包み込むようにその小さな手指を弄ぶ。
 顔を埋めた少女の様子を見れば、耳の先まで羞恥で真っ赤に染まっている。
 小さな手を膝の上に下ろし、顎に指を這わせる。輪郭をなぞるだけで少女の身体がびくりと跳ねる。
 その顎に手を添え上向かせる。熱を帯び潤んだ瞳が、半開きのまま浅い呼吸を繰り返す唇が、朱に染まる頬が愛らしい。
 その頬についた切り傷にそっと唇を落とす。びくりと震えながらも少女は逃げることなくそれを受け入れる。
「逃げないのか」
 少女が眠りに落ちる前に問いかけた言葉をもう一度繰り返す。あの時は睡魔が優っていた、今はどうだろうか。
 迷うように一拍置いて、少女は震える唇を開く。
「…逃げないよ」
 エメトセルクの金の瞳を小さな瞳が見つめ返している。まだ潤んだ瞳がキラキラと揺れている。
「そうか」
 短く答えてエメトセルクは今一度唇を重ねる。少女は逃げずにそれを受け入れる。
 少女の足先からゆっくりと指を這わせる。びくびくと身体が震え少女はきゅっと瞳を閉じる。
 唇を離しながら彼は優しく呟く。
「ちゃんと見ておけ」
 うっすらと瞳を開いた少女に、彼の指の動きを追いながら見るように示す。おそるおそる顔を動かした少女を見ながら彼は指をゆっくりと這わせることを再開する。
 指先からふくらはぎ、膝を通り太ももへ。傷を避けるようにゆっくりと這わせれば、視線を反らせなくなった少女の身体が跳ねる。
 声が出ないように口に当てていた少女の手を、腰を掴んでいた手で引き剥がす。
 太ももの内側を何度も撫でれば、小さな唇の端から熱を持った吐息が溢れ始める。
 その指をゆっくりと秘部へ向かわせる。割れ目に沿って上下させれば視線の外せなくなった少女の身体が震える。
 割れ目に添えていた指先にほんの少し力を入れて開かせれば、ぬちりという音とともに愛液でてらてらとした秘部が露わになる。
 とろりと溢れる蜜を指で掬い取り、まだ硬さの残る突起に擦り付ける。水音をわざと立てながら弄べば少女の唇から細い嬌声が上がり始める。
「……っあぁ……ふぁ……っう……」
 目線は手先の動きを追ったまま、その唇から艶を含んだ声が漏れる。あくまで追い込まずどこまでも緩慢とした動きで少女を高めていく。
 突起から一度指を離し再度蜜を掬う。今度はそれを割れ目から尻へなぞるように下ろす。固く閉じた蕾に蜜を塗り込むようにゆっくりと撫でる。
「……あぅっ…」
 ぬちぬちと音を立て蜜を掬っては蕾に塗り込む。ゆっくりと繰り返して解れていくのを指先で感じる。
 ぐりぐりと押し付けるように指を動かせば、ぬぷりと蕾が指を飲み込んでいく。
「…っあぁぁ……っ!」
 少女の小さな手が、エメトセルクの指をきゅっと掴む。そこから目を離せないまま少女は瞳を潤ませ嬌声をあげる。びくびくと震える身体が受け入れた指を感じていることを物語っている。
 ゆっくりと、どこまでもゆっくりと指を少女の中に入れ込んでいく。抵抗感はあるものの少女の中はうねり彼の指を包み込む。
 半分ほど飲み込んだところでゆっくりと指を蠢かせれば、少女の腰が跳ね喘ぎ声が漏れる。
「っあぁっ……あっ……んぅっ……!」
 刺激に耐えられずに漏れる声ととめどなく溢れる蜜が、少女にさらなる快楽を与えていく。
 強い快感に閉じかける瞳を少女が必死に開いているのがわかる。どこまでも律儀にこちらの言葉に従ういじらしい姿に加虐心が今一度頭をもたげる。
「…わかるか?」
 耳元で問いかければ意味を理解したのかエメトセルクの指を掴んでいた少女の指の力が強くなる。瞳を反らせず瞑ることも出来ないせいで、否応無しに言われた言葉を反芻し、自身の中に入り込んだ彼の指の形を感じ取ってしまう。
 くいっと少女の中で指が動けば、エメトセルクの腕の中で少女が震える。
 ゆっくりと指を抜き差しする。抑えられない嬌声が喉を震わせる。
 視線を反らせないままかぶりを振り、少女は逃れられない快楽の波に翻弄される。
 たっぷりと時間をかけて内側を擦り上げた彼は少女の中から指を引き抜く。
「……ひぅぅっ…」
 その様子から目を反らせない少女に見せつけるようにその股の間で指を動かす。それだけで少女がびくりと跳ねる。
「…淫乱だな?」
 くちりくちりと少女の割れ目を今一度なぞり蜜を掬い取る。問われた言葉に違うと小さくかぶりを振るが、秘部を弄る指の動きに震わされる体がそれをかき消す。
「こんなにも、濡れているのに?」
 確認するようにわざと音を立て声に出していく。視線を外せず、確認するように口に出され、少女はよりはっきりと自身の状態を認識してしまう。まだ力の入りきらない手指がエメトセルクに縋るように掴まる。
 その身体が本調子ではないとわかってはいるものの、自分の腕の中で愛らしい反応をされては応えなければなるまい。などと言い訳がましく自分に言い聞かせながら少女に言葉を降らせる。
「こんなに感じているのに?」
 少女の突起に蜜を擦り付けるように捏ねる。直接的な快感によりはっきりと少女の腰が跳ねる。追い込まないようにゆるりと緩急をつけて撫でる。水音を立てれば少女の嬌声と混ざり合い彼の耳を満たしていく。
「……ひぅっ……っうぁ……あぅ……」
 少女の腰が指の動きに反応して震え動く。視線はそこを見つめたまま何度も快感で閉じようとする瞳をぱちぱちと瞬きする。
「ちゃんと見ているな」
 褒めるように伝え頬を撫でれば、恥ずかしげに俯いてしまいさらに視線が反らせなくなっている。
 少し力を込めて上向かせ唇を重ねる。何度か重ねて、まだ頑張って瞳を開いてる様を見、喉の奥で笑う。
「口づけの間は閉じていても構わんぞ」
 言われて素直にきゅっと閉じた瞳が愛らしい。わざと突起を撫でながらその瞼に、頬に、口づけを降らす。急に視界を封じたことで感覚が強くなったのか少女の口から強めの嬌声が漏れ出す。その嬌声を塞ぐように唇を重ねる。舌を絡ませ吸い上げ呼吸と思考を途切れ途切れにさせる。
 突起を撫でる指を一段速度を上げる。緩急をつけながら少女の快感を追い込んでいく。声を出せず行き場を失った快感も少女を追い込む。
 唇を離し頬に口づけながら告げる。
「そら…1度目だ」
 強く擦り上げた途端少女の体が大きく跳ねる。
「ひぅぁ……っあぁぁぁ……っ!!」
 エメトセルクを掴む手に力が入る。体をくの字に折り大きく跳ねるように震える少女の体を抱き支える。
 前屈みになる体を反らせ顔を上向かせる。その頬に口づけを落としながら秘部から手を離し腰を抱き支える。ぽんぽんと何度か背中を叩いて呼吸を落ち着かせる。
 掴んでいた手からずるりと力が抜ける。半開きのまま荒い息を吐くその唇に優しく唇を落とす。
「……ふぅ……うぁ……」
 だらりと下がった小さな手を取り、優しく撫でる。うっすらと開いた瞳がエメトセルクの金の瞳を見上げている。
 背中を撫でていた手で乱れた髪を整える。その指の動きに少女が安堵した表情を浮かべる。
 安堵されてもまだこの先に行くつもりなのだがな、心の中でそう呟いてエメトセルクは少女の手を自らの股間に触れさせる。すでに熱を持ち固くなるそれに触れて少女が小さく跳ねる。
「まだ始まってすらいないぞ」
 そう耳に唇を寄せて呟けば少女の瞳が彷徨い始める。
 この先があることを知らないはずがない。潤んだ瞳が見上げてくる様に心が躍る。
「さぁ、どう犯して欲しいか言ってみろ」
 からかうように告げれば、少女の顔が真っ赤に染まる。
 小さな両手を導いて握らせればどこまでも初心な反応が返ってくる。オロオロと彷徨う目線がどこを見つめるべきか迷っている。
 エメトセルクは少女の迷いを断ち切れるようにさらに告げる。
「これはお前に対する罰だ。お前は何も気にせず罰を受ければいい」
 少女の小さな手を包み込んで握る力を添えてやる。びくびくと震えていた少女の手がおずおずとエメトセルクを握りこむ。
「英雄様は誰かが罰を与えねば、1人で抱え込んで突っ込んで行くらしいからな。私自らがその役割を負ってやろう」
 ありがたく思え、そこまで告げると少女が小さく震えた。なかなかどうして、将来有望な被虐性欲持ちのようだ。先ほどの行為の時も思ったが、少女は元々「お願いを聞き入れる」という方向に意思をシフトしていく傾向があるようだ。それが少女の元々の性質なのかハイデリンによる介入によるものなのかはわからないが、どちらにせよ少女を意のまま操る方法がないわけではないという証左になる。
 横抱きにしていた少女の体を自身の正面に座らせ直す。ぺたりと女の子座りをした少女を囲い込むようにエメトセルクは胡座をかく。
 その両手を今一度いきり立つエメトセルク自身に添わせながら、耳に唇を寄せて低く呟く。
「どう、犯して欲しい?」
 びくびくと震える少女の小さな肩をそっと両手で包む。答えに困る少女の肩から腕に指を這わせる。びくびくとその腕が動くたびに握り込まれたエメトセルク自身がゆるく締め付けられる。
「優しく犯されるようでは罰にならぬから…うんと辛くしてやろうか?」
 耳元で囁けば少女の肩が明らかに今までと違う反応を返す。それが少し引っかかる。
「そういえば…お前、経験あるのか?」
 少し言葉で追い込むか、そう思いながら尋ねた言葉に少女がさらにびくりと反応する。小さな肩が震えている。
「……言え」
 嫌な予感を感じ、顎を掴み上向かせ視線を交わらせる。短く告げた言葉に先程までとは違うびくりとした反応が返ってくる。
「……ある、よ」
 震える声で吐き出されたそれは、その行為の果てに少女が傷つけられたという確信をエメトセルクにもたらす。
 明らかに固くなった声色を解すように顎を掴んでいた指を緩め小さな頬を両手で包み込む。
「…されたくはない、か?」
 小さくため息を吐いて、声色を変え優しく尋ねれば、少しだけ少女の瞳から険しさが消えた。
「だい、じょうぶ」
 恥ずかしげに伏せられた瞳は先程までの熱を残している。
「…あなたが、酷い人じゃないのは、知ってるから」
 途切れ途切れになりながらもそう告げる少女の誠実さにくらくらする。
「本当は酷い人かもしれんぞ?」
 エメトセルクの額と少女の額をコツンと合わせる。近距離で見つめ合えばまだ熱を持った瞳が金の瞳を見つめてくる。
「酷い人は、優しくしないでしょ」
 少し緊張がほぐれたのか、少女の顔に笑みが戻る。まだぎこちなさを残したその笑みを見つめながらエメトセルクはなんのことかな、と肩を竦める。
 その頬の切り傷に今一度唇を落とす。
「あなたは…あなたのプライドから私に酷いことはしない」
 そうでしょ? と肩を竦めるのは少女の番だった。
 随分と高く見積もられたものだ、そう思いながら唇を重ねる。触れ合うだけのそれに少女の体の余計な力が抜けていくのがわかる。
「…あなたになら、いいよ。エメトセルク…」
 触れたままだった少女の両手がぎこちなくエメトセルクを握り上下する。
「…こういうことしたこと、ないのだろう?」
 無理はするな、そう告げるエメトセルクにふるふると少女は首を振る。揺り戻された少女の熱をその瞳に感じる。
「…私に、罰をくれるんでしょう?」
 頬を赤く染め自分に言い聞かせるように少女が上目遣いにエメトセルクを見ながら告げる。自分で告げた言葉に自分で興奮する様は唆られる。
「…そうだな。悪い子には、罰を与えねばな」
 その瞼に唇を落とす。
 たどたどしくもエメトセルクを高めようと動くその手指がいじらしい。
 その行為に、少女の健気な様に、エメトセルクの雄が興奮してくるのがわかる。
「お前を思うものがいるという事実から目を背けるな」
「…うん」
「全て自分1人で成し遂げようと無茶をするな」
「うん」
 確認させるようにひとつひとつ言葉で伝えていく。この英雄様にしろ、仲間たちにしろ、言葉が足りなすぎると、一歩離れているエメトセルクは常々思っていたのだ。過去視は万能ではなく、彼らは古代人のように全てを自分で賄えるほどの魔力と時間を有していない。有限である以上無駄と切り捨てずに言葉を重ねるべきなのではないか。
 頬に添えた手を浮かしてその輪郭を指でなぞる。そこにお前はいるのだぞ、とゆっくりと伝える。
「お前に罰を与えるのは私だけだ…忘れるな」
 耳に唇を落とし低く低く囁きかける。腰からぞくりときたのか震える少女がきゅっとエメトセルク自身を締める。
「……はい」
 了承の返事をその口からさせる。これは契約だ。英雄ではない少女とアシエンではないエメトセルクの間で交わされる秘密の契約。
「いい返事だ」
 その小さな少女の唇に舌を這わせそのまま唇を割り開いていく。舌と舌を絡め吸い上げると少女の体が震える。
 唇を離し見つめれば、少女は恥ずかしげに瞳を閉じ手を動かすことに意識を集中させようとしている。おそらく少女はどう動けば男性が感じるかなど知らない。その絡めた手指をゆっくりと上下させながら握り込む力に緩急をつける。その手の中でどくどくと、熱く脈を打つエメトセルク自身が硬さと熱を増していく様に翻弄されている。
 追い込まれているわけではないその動きだけれど、与えてくる少女の様子も相まってエメトセルクの加虐心が膨らんでいくのがわかる。酷いことはしないでしょ?そう尋ねた少女を羞恥で染め、自身の欲で叩き落としたい衝動に駆られる。一方でどこまでも甘やかして快楽から逃れられなくさせたいという自分もいるのだから、自身のことながらタチが悪いとエメトセルクは喉の奥で笑う。
 さてどうするのがいいか、視線を部屋の中に移して目に留まったものにニヤリと口の端が歪む。
 少女の唇に2度3度口づけを落として、エメトセルクの手が少女の指に重なる。そっとそこから手を外させると伏せていた少女の瞳が開き困惑の色を浮かべる。
「…あまり罰になってないように感じるんだが?」
 耳元で囁いて、お前実は楽しくなってるだろうと問いかければ図星だったのか少女の瞳が彷徨う。自身の手の中で動きに合わせて変化するものがあれば楽しくもなるし嬉しくもなるよな、とつい先ほどまでの自分の心と重ね合わせる。
「ちゃんと罰も与えねばな」
 少女を一度抱きかかえベッドの縁に移動する。座り直しながら指をスナップする。
 少女の向きをくるりと180度変え同じ方向を向くようにする。少女の体が困惑で震えるのがわかった。
「見えるか?」
 耳元で囁く。
 目の前に置かれた大きな鏡に映る2人の姿に、少女の頬が今一度赤く染まる。
 そっとその太ももに手を添え少女の体を浮かせる。背中をエメトセルクに預けた形で、重力に逆らえずM字に開いた開いた膝と太もも、露わになった秘部が映る。少女がかぶりを振りその顔を手で覆ってしまいそうになるのを声で静止する。
「ほら、ちゃんと見なければ、罰を与えられる自身の姿を」
 びくりと震えた少女の手がおそるおそる顔から離れる。鏡の向こう、女の顔で恥ずかしげに染まる自分を見てさらに少女が震える。
「もうすっかりとろとろになっているな?」
 あえて確認するように少女の状態を告げる。言葉だけで少女が追い込まれていくのがわかる。
 エメトセルクは自身の大きくいきり立つ先端をぴとりと少女の秘部に添える。そのまま先端で少女の突起を何度か突く。ぴちりと淫靡な音を立てながらそこが触れ合う。
「ココが気持ちいいんだな?」
 先端でぐりっと突起を捏ねればびくびくと少女の体が跳ねる。
 俯いて瞳を閉じかける少女に今一度、見ていろと声をかける。瞳を反らせなくなった少女が鏡の向こうの自分と視線を交わす。
「もっと声をあげろ」
 必死に声を押し殺す少女の突起を何度も先端で突く。行為を見つめる少女の唇から耐えきれず嬌声が上がり始める。
 何度か突起を突いたその先端を少女の秘部の入り口に添える。びくりと震えた少女がエメトセルクを見上げてくる。その顔に優しく口づけを落とす。
「ほら、ちゃんと見ろ。今どうなってるのか言ってごらん?」
 優しく問えば羞恥で震える少女の唇がぱくぱくと次の言葉に困って震える。
 そっと少女の視線を鏡へと戻させる。少女の体を穿とうと秘部に添えられたいきり立つそれを目の当たりにし、さらに羞恥で追い込んでいく。
 その耳の裏に何度か口づけると、小さく少女の震える声が聞こえる。
「……エメトセルク、が、私、に」
 そこまで言って恥ずかしさで大きくかぶりを振る。サラサラと少女の髪が揺れエメトセルクの鼻腔にハーブの香りを届ける。
「…お前に?」
 すりっと自身をその割れ目に添え、にちゅりと音を立てながら上下させる。少女の蜜がエメトセルク自身をてらてらと濡らしていく。
「私、に…はいろうと、して…る」
 表現に困りながらも状況を教えてくれる少女の様子が愛らしい。自分で告げた言葉で自身の状態を再確認してさらに震えている。
 明らかに少女の入り口のサイズよりも大きなそれを認識してまだ触れただけのそこがぞくりとする。
「そうだな。……さぁ、入るかな?」
 にちゅり、音を立てながら先端を入り口に添える。にちにちと先端で入り口を抉るように開かせほんの少しだけ差し込む。
「……っあぁ!」
 先の先を少し入れただけで少女の体が跳ねて震える。その瞳がきゅっと閉じてはおそるおそる開くのを繰り返している。ちゃんと言いつけを守ろうと快感の狭間で揺れ動いている少女の様子がいじらしい。
 ゆっくりと少しずつ先端を入れ込んでいく。じりじりとした動きに少女が何度もかぶりを振る。
「ほら、どうなってる?」
 言ってごらん、そう告げると恥ずかしさで少女が震える。
 その髪に口づけを落としていると小さな声が聞こえる。
「…さき、が…入って…」
 ふるふると頭を振り違和感と快感の狭間で少女が揺れる。動かすことはせず次の言葉を待つ。
「……大きく、て……」
 胸元のシャツを強く握りしめて少女は苦しげに息を吐き出す。
 ゆっくりと挿入を再開する。少女の小さなそこをエメトセルクの明らかにサイズオーバーなそれが進んでいく。
 少女の喉が跳ね嬌声が上がる。ただ繋がるために下ろしているエメトセルク自身に、少女の内壁が絡みつく。
 たっぷりと時間をかけて少女の中にエメトセルク自身を入れ込む。狭いそこは彼の形に広がり締め上げ絡みつく。
 あと少しで入りきるところでわざと侵入を止める。肩で息をする少女の髪に唇を落とす。
「ほら、あと少し」
 告げれば少女が恥辱で体を揺らす。小さな刺激ですら少女の唇から嬌声を上げさせる。
「……っうぁ……入っ、て…」
「あぁ」
 切れ切れと告げられる少女からの報告に、小さく相槌を打つ。
「…おっき…い……なか、いっぱい、で……」
「そうだな」
 わざとよく見えるように脚を広げさせる。目を離せない少女は繋がったそこを改めて視界に映し震える。
「…っやぁ……!」
「嫌なのかい?」
 かぶりを振る少女にわざと芝居掛かった口調で問いかける。ふるふると首を振って少女がエメトセルクを見上げてくる。
「……ぃやじゃ、ない……」
 追い詰められながらも心を寄せてくる小さな生き物に、心が締め付けられる。
 少女の手がシャツから離されておそるおそる自身の腹の上をなぞる。その奥にエメトセルクを感じてびくりと震えている。
「最後まで入れるぞ」
 言い切るより早く少女の体を支えていた腕の力を抜く。奥の奥まで一瞬で入り込んだそれに、一拍おいて少女の喉が跳ね声にならなかった嬌声が溢れる。
 うねるように少女の内壁が絡みつき締め付けてくる。その強目の締め付けにクラクラする。
 鏡に視線を移せば繋がった箇所がてらりと光るのがわかる。
「…入ったぞ」
 告げればこくこくと少女がうなづく。
「……っふ……ぁ……はい、って…」
 少女の腹の上をなぞっていた手にエメトセルクの手を重ね一緒になぞる。エメトセルク自身で押し広げ形を変えたそこは外から見ても明らかに歪ではあったが、確かに二人繋がっているのだと告げていた。
「……ここ、に……いる……」
 なぞりながら確認するように声に出し、さらに認識を強めて震える。きゅうきゅうと締め付けてくるそこが心地よい。
 太ももから手を離し顎に手を添える。あやすように撫でながら少女の視線が逸れないように顔を鏡に向かせる。
 腹に添えていた手で少女の秘部を更によく見えるように広げる。にちりと水音が静かな部屋に響く。
「見えるか?」
 告げれば恥ずかしげに震えた少女がこくこくと小刻みにうなづく。
「いっぱいに広げて、飲み込んでいるな」
「…ぅあっ……!」
 その脳に状況を刻み込むように一つずつ告げる。
「お前の中は、狭くて…すごいな、締め付けてくる」
 低くそう囁くとかぶりを振る様子がエメトセルクの心に響く。言われた言葉に反応して、少女の内壁がさらにきゅっと締まる。
「どうだ? わかるか?」
 小刻みにうなづいた少女が荒い息の合間にエメトセルクを見上げてくる。
「……っふぁ…ふ……」
 何かを告げようとしている様子を感じ次の言葉を待つ。
「……エメ、トセルク……は、きもち、いい……?」
 問われた言葉に背筋がぞくりとする。少女の内壁が絡みつき締め付けてくる感覚がエメトセルクの中でさらに鮮明になる。
「あぁ…あぁ、きもちいいぞ」
 応えてあげれば少女が薄く微笑む。花がほころぶようなその笑顔にゾクゾクする。
 そっと少女が太ももを跨ぐように膝を下ろす。エメトセルクの太ももに両手をつくように少し前傾姿勢になる。より深く、エメトセルク自身が少女の中に飲まれる。
 その頭を撫で鏡ごしに視線を交わらせる。恥ずかしげに伏せてはちゃんと見なければと鏡を見るその交互の動きが愛らしい。
 少女の腰がゆるゆると前後しはじめる。
 無理はするな、と告げるエメトセルクに頭を振って少女は答える。
「……もっと、きもち…よく……っなって…?」
 一人の女性として求められているという事実に、少女の中のメスが反応している。英雄でも光の戦士でも闇の戦士でもない、ただ一人の人として求められ感じているという事実に、少女は喜び震えている。いじらしい生き物だ、そう思うと同時に少女の今までを想像しちくりと心が痛む。
 少女の腰がゆっくりと上下する。膝を伸ばし少女の限界まで引き抜いてゆっくりと腰を落とす。その動きだけで少女の背が反り唇から嬌声が漏れる。
 決してその動きだけで達することはないが、柔らかくも締め付けてくるその感覚にエメトセルクは自然と唇の端を歪ませる。
 シャツ越しに少女の胸に触れる。控えめに主張する胸の突起を指先でコリコリと弄べば強い嬌声が喉を震わす。
「…布越しに触れるのがいいのか」
 反応して固くなったその突起を弄りながら意地悪く告げれば、少女はふるふると首を横に振る。確認するように指先で何度か弾ききゅっとつまみ上げれば短い嬌声とともに今度は首を縦に振る。
 今一度優しく布越しに弄れば、一瞬止まっていた腰の動きが再開される。
「……っふぁ…っ! ……あぁっ……!」
 先程よりも少し早く角度をつけて落とされる腰に締め付ける内壁の感覚にぞくりとする。されるがままのエメトセルクのオスが少女の中で一段と硬さと熱を増していく。
 少女の腰にそっと手を添える。少女が腰を上げ下ろすタイミングでさらに深く繋がるように腰を押し付ける。
「ーーーっっ!!」
 奥の奥を勢いよく叩かれて声にならない声が上がる。強い刺激に仰け反った少女がびくびくと強く反応する。
 そのまま奥の奥でぐりぐりと動かせばガクガクと少女の体が震える。
「…っ! ……お、くぅ……っ!!」
 耐えきれず漏れる声がエメトセルクの耳を震わす。奥の奥でエメトセルクの形を認識して少女がさらに震える。
「奥がいいのか」
 ぐりっと腰をひねれば少女が跳ねその首が縦に振られる。気を良くしてさらに奥を刺激する。
 苦しげな息と共に快感に染まった喘ぎ声が上がる。
「…言ってごらん」
 耳元に唇を落とし囁く。小さく音を立てて耳を啄ばむと小刻みに震える。
「っあっ……っな、かっ…!おくっ…いっぱ、い……!」
 言葉の間にもぐりぐりと奥を刺激する。その度に喉が跳ね声が震える。
「……い、っぱい…くるし…ぃ……っぁ! きもち、ぃ……っ!!」
 最後は自身の状態なのかこちらに尋ねているのか、それすらもわからないほど小さくなる声を追い上げるように奥を刺激する。
 そっと少女の体を起こす。背中を自身の胸に預けさせ今一度太ももに指を這わせM字に開く。
「……っ! うぁぁ……っ!」
 よりよく見えるようになり、恥ずかしいのか少女の頬がさらに赤く染まっていく。
 抜き差しはせず奥の奥をぐりぐりと繰り返し刺激する。
 行き場のなくなった両手が今一度自身のシャツをくしゃりと掴む。
「奥もいいが…」
 エメトセルクは少女の中からゆっくりと自身を引き抜く。ずるずると異物の抜ける快感に少女が長いため息のような喘ぎ声を上げる。
 ギリギリまで引き抜いて見てごらんと囁く。少女の視線がそれを認識して固まる。
「……下ろすぞ」
 了承の言葉は聞かず一気に奥まで穿つ。貫かれた快感で少女の喉が跳ね体が仰け反り硬直する。擦り上げられる感触にエメトセルク自身も快感を感じる。
「………っっ!! ……あぁぁ……」
 やっと吐き出した息は長いため息のような嬌声をはらんでいた。
 吐き出した息を見てから、今度は間髪入れぬよう抽送を始める。引き抜きかけては奥まで押し込む動きを徐々に速度を上げながら繰り返す。少女がかぶりを振りながらその動きについていこうと声を上げる。
「っ、まっ……! 早……っ!! なかぁ…っ!!」
 懇願はあえて聞き入れずに抽送を早めていく。少女の体を抱え上下させながら、エメトセルク自身も腰を打ち付ける。
 愛液がぱちゅりぱちゅりと淫らな音を上げ2人が繋がっている事実を耳に届ける。
 かぶりを振りながらも、鏡から目を反らせない少女は、何度も自身が穿たれる様を見てさらに体を震わせる。
「……っあ…やぁっ…! エメ、っ…! む、りぃ…!!」
 嬌声の間に名前を呼ばれるその声すら、エメトセルクを追い上げる一端にしかならない。その声が、エメトセルクの奥から欲望を連れてくる。
 ガツガツと獣のような動きで少女の中を蹂躙する。奥の奥で感じろと何度も打ち付けてはぐりぐりと蠢かせる。
 少女が追い上げられて限界に近いことをその嬌声から悟る。エメトセルク自身ももう限界が近かった。
「よく、見ておけよ」
 告げて少女の最奥に、自身の欲望を叩きつける。奥の奥で解き放った彼の性を受け少女が強く跳ね締め付けてくる。どくどくと注ぎ込む感覚に腰の奥がじんわりとした快感で揺れる。
 少女の狭いそこに入りきらなかったエメトセルクの性があふれこぼれる。それを荒い息の間に見ていた少女が震える。
 少女の肩に顔を寄せて大きく息を吐く。少女から漂うハーブの香りを胸いっぱいに吸い込んで心を落ち着かせる。2度3度大きく吸い込む間に少女特有の花の香りにも似た芳香を感じぞくりとする。
 顔を上げ少女の耳に口づけを落としながらゆっくりと太ももをなぞる。ピクリと少女が動けば繋がったままのそこからごぷりと2人分の混じり合った愛液が溢れる。それを見て少女が小さく喘ぎ声をあげる。
「きちんと見ていたな…?」
 その髪に唇を落とす。ゆさりと少女を揺らすとびくりと震えて、少女の内壁がゆるりとエメトセルクを締め付ける。その柔らかな感触にじんわりとオスの心が反応する。
 また固くなり始めた自身を一度引き抜き、少女の向きを変え今一度奥の奥まで穿つ。まだ体がついていかない少女はエメトセルクの胸に顔を埋めてびくびくと震えている。
 その顔を上向かせ唇を重ねる。おずおずとエメトセルクを求めるように伸ばされた舌で唇を舐められて、少女の中の彼がより一層硬さを増す。
 硬さを増していくエメトセルクに合わせるように、少女の意思とは無関係に内壁が今一度蠢き優しい締め付けを与えてくる。
「……っふぅ…? ……ぅあ……っ?」
 自身の状態に戸惑う少女は困惑を瞳に浮かべてエメトセルクを見上げる。
「…もっと、欲しいのか?」
 その瞼に唇を落としながら意地悪く囁けば、かあっと顔が赤く染まっていくのがわかる。どうしていいのかわからない、そんな表情で少女はかぶりを振る。
 ぐりっと腰を蠢かせれば少女の喉が跳ね内壁が締め付けてくる。
「……な、に? これ……わか、らな……っ!」
 言い終わる前にもう一度ぐりぐりと蠢かす。きゅうきゅうと少女の中がもっととエメトセルクを求めてうねり締め付けてくる。体の反応に少女の心が明らかに追いついていない。
「……いい子だ」
 その頭を撫で強く抱きしめたままゆっくりと少女をグラインドさせる。喉が反り長い嬌声がエメトセルクの耳を揺らす。
 まだ困惑を含んでいることを感じ、そっとその耳に唇を寄せて強く吸い上げる。
「ああぁぁぁっ…! っい、あ、ああぁぁぁっ!!」
 びくびくと大きく跳ね上がり少女が嬌声を上げる。小さな両手がエメトセルクのシャツを強く掴む。
 その耳を啄ばみ、強く吸い上げ、舌先で舐る。頭を撫でていた手で反対側の耳の先をコリコリと玩べば、少女の体が何度も跳ね上がり抑えられない嬌声が何度も上がる。
「ああぁぁぁっ! あ、あぁっ、あはっ…!!」
 泣いているのか笑っているのか煩雑とした少女の声が震えている。
 ふっと息を耳に吹きかけて顔を上げ少女を見やる。開かれた瞳には涙が浮かび、笑っているような恍惚の表情で快感に抗えず声を漏らしている。くちゅりと軽く腰を蠢かせるだけで、びくびくと跳ね上がる。
「言ってごらん」
 耳に口づけしながら囁くだけで少女が快感で跳ねる。穿ったままの場所がうねり絡みつき吸い上げるように締め付けてくる。エメトセルクのオスは一度出したとは思えないほど、少女の中で固く熱く存在感を主張していた。
「ああぁぁ…っ、エメ、っぅあぁっ…」
 必死に何かを紡ごうとして意識を何度も手放しかけているのがわかる。それでいいと心の中でほくそ笑む。ついていかないなら、一時的に壊してしまった方が存外楽だったりするのだ。
「っあぁっ…! あぅぁ…あぁっ…!」
 声が届くだろうか、そう思いながら耳元で囁く。
「…気持ちいいのだろう? もっと欲しいのだろう?」
 かろうじて少女の意識に届いた声に反応して、喘ぎ声の間にこくこくと頷く。繋がったままのそこをもっと感じたいと少女が腰を蠢かす。
 これでは罰にならんな、心の中でそう笑う。
「お前の全てを私によこせ」
 その声に反応して少女の腰がさらに蠢く。少しだけ光の戻った瞳がエメトセルクを見つめている。
「……げ、る……っ! ぜん、ぶ…っあげ、る、からっ…!!」
 なんて愛おしいいきものなのだろう、エメトセルクはその唇に自身の唇を重ねる。慈しむように優しく何度も重ねる。合間に腰を動かせばびくびくと腕の中で少女が快楽に震える。
「よく、言った…!」
 褒美とばかりに少女の体を抱え上げ強くグラインドさせる。
 優しさを捨ててただ快楽を貪るだけの抽送を繰り返す。少女の喉が跳ねる。シャツを握り締める手指から力が抜けかけては掴み直される。
 淫らな水音と少女の嬌声と荒い吐息が部屋にこだまする。音が耳に届けばそれが快楽の呼び水となり腰の奥が震える。
 2度目の警告が脳裏に響く。チカチカと明滅を繰り返しながら少女の奥底に叩きつけろと指示を飛ばしてくる。少女自身ももう限界だった。小さな体で懸命に応えようとする様はいじらしくずっと見ていたくなる。その気持ちを隅に追いやり欲望を高め合う。
「…っ、出る、ぞ!」
「っあ…ああぁぁっ…!」
 先に果てたのは少女だった。内壁が強く強く収縮する。その締め付けに促されるようにエメトセルクは自身の性を少女の奥に注ぎ込む。2度目の性はすぐさまあふれこぼれていく。少しでも多く少女に注ぎ込むために、少女を少し横に倒して自身を少しずつ引き抜く。空いた空間にごぷりと性が注ぎ込まれ奥へ奥へと押し込まれる。少女の中からほぼ抜きかけ先端のみで封をしているような状態になったのを上から眺める。エメトセルクの性を受けて下腹部が不自然に膨らんでいる気がする。そっと指を這わすと高く短い嬌声とこぷりと端から漏れる性の音がする。
「…見えるか?」
 声をかけ意識を揺り戻す。うっすらと瞳を開けた少女は不自然に膨らむ下腹部を見てかあっと顔を赤くする。思わず手で口を覆っているがその目は腹元から離せずにいる。
「…もっともっと注ぎ込んで、私のものにしてやろうか?」
 耳元で囁けばその体が震える。
 そうありたいという心とそれはいけないという心が少女の中でせめぎあっているのがわかる。
 小さく首をふるふると横に振るう少女にそれでいいと笑う。どうせ落とすならとことんまで壊してからでいい。まだその時には早い。
「どうせお前は罰から逃げられない。その時を楽しみにするがいい」
 少女が認識できるようにゆっくりと、引き抜いていたエメトセルク自身を少女の中に戻していく。押し出されて2人分の性が溢れる。
「ああぁぁぁっ…っあ…!!」
 長い嬌声が奥の奥にエメトセルクがたどり着いたと告げる。2、3度奥を小突いてから、かき出すように少女の中からエメトセルクを引き抜いた。抜かれた快感で少女の体が彼の腕の中でびくびくと跳ねた。
 くたりと力なくエメトセルクの腕の中にいる少女をベッドに横たえ自身もその横に体を倒す。
 抱き寄せて頬を撫でればびくりと反応しつつも擦り寄ってくる少女がいた。
「もう少し眠れ」
 頭を撫でそのまま胸元に抱え込む。程なくして少女の寝息が聞こえてくるのがわかる。
 薄手のタオルをかけて、なされた契約にほくそ笑みながらエメトセルクも瞳を閉じる。
 退屈しないで済みそうだ、そう笑いながら体の力を抜いていく。
 流れ星が一つ流れて尾を引くように消えていった。

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2019.08.14.初出

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